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アリガト★サンジャック!

  • 2013/06/29(土) 10:00:00

2013年6月25日。
西荻窪サンジャック、最後の営業日はごはんDAYでした。


このブログを黎明期からチェックしてくださっている方にはお馴染みかと思いますが、
西荻窪の駅から歩いて3分くらい。
日々、芳醇なライヴと美味しいフレンチを、気取らず愉しめるビストロがありました。
その名も「西荻窪サンジャック」。

そもそもは、お気軽フレンチ、ときどきライヴ・・・という業態だったようなのですが、
いつの間にかライヴの無い日が珍しくなるくらい
「ごはんのおいしいライヴハウス」という認識が広まっていったお店でした。
そこで、時々ライヴをおやすみして、ごはんだけを提供する「ごはんDAY」が
定例行事となっていったのです。


わたしがサンジャックを初めて訪れたのは2009年の12月。
日比谷カタンさんと福-Fuku-の2マンライヴでした。
駅から近すぎて逆に道に迷ったり
(そして、辿り着いたらK福のK学が階上にあって、牧歌的な店のインテリアとのギャップに魂消た)
なかに入ったら、入口の脇でどっしりとした存在感を放つグランドピアノ。
一人に一皿、おつまみ(ウェルカムディッシュ)を供して頂き、
始まったライヴはきちんとしたタイムテーブルよりも空気の流れに則って、とても自然に展開してゆく。
ライヴが終わった後も、ごはんやワインを味わったり、隣同士になったお客さんと感想を述べ合ったり
出演者の方とその日の想いをシェアしたり、
『これもこの日の催しの一部』と思えるくらい、愉しい時間は続いていて
いままで『ライヴに行く』なかで自分のなかにあったセオリーや固定観念を
やんわり足払いされて、ひっくり返されたような経験でした。

それから、カタンさんのライヴをはじめとして様々なミュージシャンの方のライヴを
サンジャックで堪能しました。
音楽を聴きに行く、お酒とごはんを愉しむ。それだけではなく、
サンジャック』その場所じたいが、大好きでした。

サンジャックの店内は
明らかに俗世とは一線を画し…というか
俗世のなかにあって、その煩わしさや負の部分をさらりと流して、
戻ってゆく為の滋養を貰って帰る
そんな循環を促してくれる場所だと思っていました。

いつの間にか壁一面に飾られていたウミウシのフィギュア(粘土細工)や
明田蓑さんのおおらかで、どっかシニカルなネコの絵たちも、
サンジャックをちょっと浮世離れした異空間にする一助を担っていました。
そして、やはりマスター・ともきさんと奥さま・みちこさんを彷彿とさせる
この看板。
sjnisiogi


ここで奏でられる音楽、交わされる会話、供されるお酒や料理と味わう人びと。
その日、そこにいるものすべてが『サンジャック』の一片として機能している。
思いがけない出会いもあるし、ハラハラするようなハプニングも起こる。
何かが1mm、1g欠けてもまったく違った様相になる。
お馴染みのブッキングでも、いつでもその日限りのスペシャルになる。
正しく“一期一会”を実感させてくれる場所でした。

そんななかで、わたしも何度かライヴを企てました。
2010年の青葉市子×北村早樹子という、今をときめく鍵盤&棹物少女の共演(『乙女の極め道』)も忘れ難いですが、
同年に組ませて頂いた日比谷カタン×水谷紹というセットは、わたしの悲願でした。
こんな早い段階で達成しちゃって、その後どんどん、強欲になる一方です。
また、マスターに段取りの後押しをして頂いた2012年年の瀬の北村早樹子ワンマン、
コラボレーションが愉しかった2013年の日比谷カタン×北村早樹子は記憶に新しく。

お客さんとして拝見したライヴは、数えてないですが
ほんとうにいろいろな発見と出会いがありました。

そして、震災以降、生ビールの提供が難しくなったことがあり、
ハートランドの中瓶を入荷するようになってから、
一部の常連さん(わたしも含む)が『中瓶ズ』と名付けられ、
テーブルに緑の瓶で壁を打ち立てることも。


ともかく、
サンジャックから貰ったものは、とても言い尽くせません。


西荻窪からサンジャックがなくなる」

との報は、最初、正直ぴんと来ていませんでした。
徐々にその声が大きくなり、具体的な日取りも決まり、
最後のライヴスケジュールが発表されても、掴み切れていなかった。
最終営業日の、ライヴなし、ごはんだけを提供する「ごはんDAY」に臨み
そこでようやく、実感したのでした。

店内は、サンジャック常連のみなさまや出演者の方々でごった返していました。
いつも会う顔、見知った顔、見かけたことがある顔、みんな思い思いに盛り上がっていて
小さな空間を譲り合って、最後のひとときを過ごしている。
ピアノはもうなく、そこにもテーブルが置かれて賑やかにお酒を酌み交わしている。
じぶんもそのなかの独りで、
そのことが嬉しく、今まで見たこともないサンジャックの景色に切なくなって
ついつい、極まってしまったのでした。

マスターと、ソムリエールのみちこさんは
てんてこ舞いで、お客さんも微妙に給仕を手伝っていたり。
結局、わたしもビールをしこたま飲んだものの、キャベツを1枚のみ食べて
サンジャックを後にしましたが、
本当は、もっと、もっとという後悔とも欲望ともつかぬ煩悶が胸を渦巻いていました。

その渦巻きが三津浜サンジャックへ道を繋いでくれるなら。
サンジャックはいよいよ瀬戸内海を渡った模様(6月29日朝のツイートより)。
三津浜で、ふたりのネコの笑顔が見られるようになったなら

いつかまた、ひとっ飛びして会いに行きます!

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