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2月16日 北村早樹子VS日比谷カタン 於西荻窪サンジャック

  • 2013/02/23(土) 12:00:00

想定外の連続の夜!

北村早樹子VS日比谷カタン

いま、わたしがいちばん目が離せないふたりの競演。

まず先手は北村早樹子…さっちゃん。
この日もスタンディングハンドマイクの『ガール・ウォーズ』収録曲から。
“友達になりたい”で、
彼の元カノへの不毛な(しかし中毒的な)執着を、
“おやつの時間”
独り身の自由さと満たされる虚しさを…と、
チープなカシオトーンに乗せて歌うと、あら不思議リアル味が増すのです。
かてて加えて
さっちゃんの声は細く高く可愛らしいので、
まるで低反発素材でつくった剣山でちくちくされるような、痛痒感と快感があるのです。

ピアノに席を移してからは、彼女のシリアスサイドが広がります。
久々の“歯車に絡まった男の話”
この曲の整ったテンポ、
そしてそれに乗せて語られる平穏無事で何もない、それが故に無残な日々の風景は、
さっちゃんが持ち得る毒の片鱗を窺わせていたんだな、と改めて思う。
2月、立て続けに2マンのヴォリュームで観て、
そこで湧き起こる臨場感や1回性の美よりも、
北村早樹子」そのひとを観ていたい。そうした欲望で彼女のライヴに足を運ぶんだ、わたしは。
と、気付きました。

ハンドマイクで可愛らしく歌うさっちゃん、ピアノに向かい声を張り上げる鬼気迫るさっちゃん。
真逆のようでありながら、
自然に、流れるように切り替わるその二面は、まさに女子の魅力にして武器のひとつ。
それが研がれていく今後を、愉しみに観ていたいと思うのでした。

後手は日比谷カタン氏。
まったく予想だにしなかった“窃視108度”“スガスガしい休日”といった、
久々にしてヱロス漂う楽曲を立て続けに披露。
“スガスガしい休日”は、
スガシカオ(が醸し出すだめんずな魅力)へのオマージュが込められた曲である旨を、
普段のように解説するカタン氏。
そこで、スガ氏のジャニーズへの楽曲提供に話題が及び、
そこから紆余曲折を経て、
『常温で保存できるクリームを使用した菓子(例:ビスコ)を天敵のように嫌う』今日のお客さん
VS
『常温で保存できるクリームを使用した菓子(例:ビスコ)を主食とする』北村早樹子

という対立構造を作り、長きに亘っていぢり続ける…。

かと、思えば。

ZABADAKの“遠い音楽”を、
ルーパーを駆使し現場で多重奏を創りあげてゆく、
その過程をすべて克明に見せるというスタイルでカヴァー。
ここで取捨されて重なってゆく声、音。
それらすべてが、歌詞にうたわれる
“バイオスフェア”“50億のコーラス”、“ダイナモにかき消され”た『遠い音楽』の、
別の一面を浮かび上がらせ、
どこか遠い郷の平原に立ち、目の前の音に思いを馳せるような、不思議な経験だったのでした。

その日そのときその場の素材を巻き込みながら、ひとつの輪郭を彫塑し、繋げて築き上げる。
MCにしても演奏にしても、
カタンさんのライヴで常に意識するのは
臨場感、「いまここ」の愉楽なのです。

様相が違いながらも、どちらも『ライヴ』ならではの魅力。
それを存分に味合わせてくれるおふたりが、イヨイヨ同じステージに立ちます。
ふたりの共演で披露されたのは、
北村早樹子“讃母歌”
日比谷カタン“スキゾフレニイアパルトメント”
と、それぞれの曲を1曲ずつ。
“讃母歌”では、カシオトーンで夢幻をほのめかしたリフが
アコースティックギターで奏でられ、
余計に侘びしさと切なさ、重たさを際立たせます。
パラノイアックな乙女の恋心がさっちゃんのファニーヴォイスで歌われる、とゆう
まるで夢のような“スキゾフレニイアパルトメント”は、
カタンさんのガイドメロディーヴォーカルも相まって、
デュエット色の強い不思議な仕上がりでした。
どちらも、何度でも回を重ねて進化していく姿を観たい…と思わせます。

そして、大ラスのお楽しみ。perfume“チョコレイト・ディスコ”を、
ふたりの生セッションで!
バレンタインのイヴェント感を無暗に盛り上げてくれるこの曲が、
実はperfumeのなかでいちばん好きなので、
時節をよいことにリクエストしてしまいました。

さっちゃんのぎこちなさは、つたない駆け引きに潜む初心なきもちを彷彿とさせるようで、
可笑しくもきゅん、と胸がうずくのです。
そしてカタンさんのリフのキラキラ感…!
ギターのループと生声で、徐々に芽生えるトランス。
脳内ダンスフロアー状態のなか、アウトロに続く爆破音(口三味線ならぬ、口発破)で、
西荻に集まった、リア充全員爆発の夜は幕を下ろしたのでした。

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