FC2ブログ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

日比谷カタンの、六弦似非弾き語りクリニック◆4

  • 2012/05/27(日) 10:00:00

 全体練習含むフィジカルトレーニングを経て、
以降の講座はより『クリニック』としての体を露わにします。
第6回は審査ライヴ、なので、つごう3回に亘っての公開個別指導が行われました。

 というのも、
弾き語りクリニック』の目的は『セルフ・プロデュースと自己プレゼン』
(て、ざっくり言っちゃうとビジネス書みたいだな…)。
これまで自分の中にあるものから汲みあげて呈示した
『これがわたしです』を、
対象となる方々(この場合はリスナー、と言えばいいのかな?)にPRする。
そのためには、『これがわたしです』を一つ、形にした『製品』が必要になるわけですね。
その『製品』を如何にして創ってゆくか、
というのが、最も大きな課題でした。

 そこで、実作の為の指導に入るのですが、その前に。
『これがわたしです』作品化のために
必要なスキル、としてカタン先生が提唱したのが、
“Mスキル”“Xスキル”
“Mスキル”というのは、いわゆる音楽的スキル。
演奏面でのテクニックは勿論、楽曲の構築能力、作詞におけるボキャブラリー、リズム感。
そういった、楽曲を楽曲として完成さしむる技能・能力全般のことですね。
対して“Xスキル”というのは、非・音楽的スキル。
『快楽原則』とも言い替えされます(そしてこの『快楽原則』こそが、本講座の大黒柱でもある)。
自分の性癖、語らずにはおれない情熱、気にかかって仕方のないこと。
『萌え』もこの中に入ってしまいましょうか。
とにかく、“音楽”に限らず、『表現したい!』の根底を支える衝動。
これを掌握し、ひとつの“作品”にまで昇華させるためのスキルです。
作品完成には勿論、この2つの要素がないとダメなんですが、
多くの講座や教則本はとかく“Mスキル”に寄りがち(相対化しやすいからね)。
でも“Mスキル”の上達を待ってても、
そこに(弾き語りを選んだひとの)自己実現はない。

 と、いうわけで。“Xスキル”を磨いていきましょう、
というのが、本講座中盤の主旨なのでした。

 まずは“Mスキル”:“Xスキル”の黄金比
(これも、またひとによって差異は出ると思うのですが)
を実現させるためのレクチャーから。

 “Xスキル”を表面化するために、
自身の恋愛経験、性的対象、もしくは情熱を注ぐ相手(ひとに限らず)への
妄想を言語化し、『何故』惹かれるのかを徹底的に噛み砕く
。それを作品化するためのサポートとして、“Mスキル”を導入。
表現が形になってきたら、
それを実在する『作品』とする為のフィジカル・トレーニングも加味してゆく。
『こうなりたい』の実現のために、
既存音源をとにかく聴き、浸り、分析する。

 この過程を通して、『いまある知識・情報・常識の段階を脱皮する』
つまり、内在しているじぶんだけの『快楽原則』を、
外界へと越境させる準備を行います。

 そして、わたしがこの講座と要だと思っているのは、その少し先。
そうした“Xスキル”によって創られた骨組みを、“Mスキル”で肉付けしていくわけですが、
そこでカタン先生がおっしゃった一言。

“Xスキル”を優先することで、『この人を知ってよかった』とお客さんが思うことがある。
“Mスキル”はそこについてくれば良い」。



 “Xスキルの優先”がとかく疎かになりがちで、
でもそれでは自己の解放/快楽の追求にはなり得ない
(勿論Mスキルの追究”Xスキルの優先”になっているひともいるので、
その場合は“Mスキル”の上達だけを目指す曲を創ったって良いのです)。

 ここで思い出されるのが、
高円寺のレコード屋/ライヴハウス『円盤』のオーナー・田口さんがおっしゃっていた
「自分でつくったおうたをひとさまの前で歌う、って
考えることがもうおかしいんだから、どんなおかしいことやったっていいんだよ」
という言葉。
実際に『円盤』に出演するミュージシャンのほとんどが、
「(他に類を見ない、という意味での)おかしい」ひと達で、
そういう方たちが肩の力を抜いた感じのライヴをやっているのを観るのは、すごく楽しい。
そして、その方達は往々にして、『肩の力は抜い』ていても、手は抜いていないのです。


 やや脱線。
カタン先生は“Xスキル”の優先に重点を置きますが、
それを『自己満足』と『自己実現』に
くっきり分けるためのプロセスについても詳細な講義が続き、
ようやく個人指導へ。
アンケート形式で、受講生それぞれに
既存曲のなかで『これはやられた!』という歌詞を3つ、選び出してもらい
そのどんなところにやられたか、を説明してもらいます。

 これもまた6者6様ながら、
最も多く名前が挙がったのは椎名林檎だったのでした。
男性9割の本講座で人気が高かったのが林檎嬢、というのは、わたし、トテモ興味深い。
理由を伺ってみると、林檎嬢の“描写”における
全体とディテールのバランスにハッとさせられている、という意見もあって、
成程そこは見落としがちだな…と唸ったのでした
(噛み砕くとその秀逸さはよく見えてくるのだけど、
あまりにも描写がしぜんなので、
聴いている段階だとドラスティックに表される“感情”の部分と
ないまぜになって見落とす、という意味ね)。
 
 こうして“好き”“惹かれる”について語ってもらうことで、
少しずつ少しずつ、受講生の皆さんの“性癖”が露わにされてゆくクリニック
いよいよ佳境へ参ります…。

つづくっ。
関連記事
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

コメント投稿

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。