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日比谷カタンの、六弦似非弾き語りクリニック◆2

  • 2012/05/06(日) 10:00:00

では、
六弦似非弾き語りクリニックに集った、6名の受講者の方々について。

ちょう主観的に書いておりますので、ご容赦を。
基礎情報などで「違うよ!」というところがあったら、ご指摘くださいね。



まずお一人め。
永見雪尋氏。

既に都内のライヴハウス各所にて、ソロ弾き語りやバンドで活動をされている方。
カタン先生とは旧知の仲にして、同じモデルのギターを採用されています
(あすこまでカスタマイズはされていないけど…)。
わたしも何度か、ライヴを拝見したことがありました。

日々を送ることに対して、それなりに充実しているであろうのに、
あと一歩“殻”を破れず、何故か煮詰まっているような、鬱屈を感じさせる曲が多い永見氏。
今回は、永見氏の実作の選択肢を増やす一環として、
『キライな曲のカヴァーに挑戦してみよう』という課題が呈示されました。
何故嫌いなのか、という理由を知って、それを手段にして克服し、
モチベーションをあげていこう、
という試み。
そこで選ばれた課題曲は、井上陽水の“いっそセレナーデ”。
特別『キライ』という話ではなかったのだけれど、永見氏の手癖
(掻き鳴らし系、アタックが強い)を矯正するために、
これまで演ったことのないジャンルを…という理由で挙がったのではないか、と思います。


二人め、
ヤマネ氏。
『sprawl world』というブログをお持ちで、実に思慮深く、綿密な分析に満ちた、
一種の論文に近い丁寧なライヴレポートを書かれる方です。
ヤマネ氏とはライヴで何度か顔を合わせたことはありましたが、
実際にご自身がギターを演奏される、ということはプレ講座を受講された際に知りました。
その際、『内なる批評家』という、根源的な問題を提起してくれたのが、この方。

表現を成そうとするとき、自分のなかにある基準線に引っかかり
踏み出せない理由がそこから溢れてしまうため、足許を取られてしまってなかなか前に進めない。
カタン先生は「じぶんのなかにも“内なる批評家”はいる」と認めた上で、
「創作を長引かせることが“内なる批評家”を肥大させる」
ヤマネ氏の今回の問題点をつまびらかにします。
これを克服する為に、彼に呈示されたのは『〆切・枠を意識する』ということ。
他者からの依頼という設定を用意し、「そこに間に合わせる」為に創作を行っていくというのが
ヤマネ氏の課題となりました。

3人め。
渋谷幸枝嬢。
講座の紅一点、実は第2回からの受講生でした。
演劇で舞台経験もあり、別名義『吹雪幸枝』でのライヴ活動も行っている彼女が
今回受講した動機は、
『独自の世界観を築いていく方法論を、自分でも見つけられるきっかけになればいい』
という、漠然とした印象のものでした。
故に、いちばん最初のデモ演で披露してくださったオリジナル曲の記憶が、おぼろげなのです…。
“濃ゆいものをやりたい”という衝動はあるのに、その基本軸がまだ見えていない為に、
『なんだかファンタジックな雰囲気』が『世界観』という言い方に変わってしまっているのかなあ、と…。

しかし、彼女自身の芯は実にしっかりしていて、呑みこみも吸収も速いのです。
カタン先生に過去の恋愛遍歴を問われ、『別れた元カレを刺しに行こうと思った』とか。
そういう話は、やはり本人が強靭でないと出てきません。
演劇をやっている、というキャリアも総動員し、細かな人間観察(自身を含め)から
足場を固めてイメージを作ってゆく。

これが、幸枝嬢に呈示された課題です。

4人めは、
山田庵巳氏。
既に一定の評価を得ており、根強いファンも獲得しているシンガーソング・ライターであり、
確固たるスタイルを呈示しているミュージシャンです。
その彼が、なぜ弾き語り講座に…?
サクラ?スパイ?
といぶかしんだのですが(ごめんなさい陰謀論とかそういうの好きで…)
まったくそんなことはなく。
庵巳氏は、わたしのまったく与り知らぬところで、自身の活動について悩まれていたのでした。

『(庵巳氏が使用する)8弦ギターについて、一見さんにいろいろ聞かれるのが苦痛』
という問題に始まり、彼が演奏する“現場”でのアトモスフィアから、コミュニケーション、
需要と供給。ありとあらゆるところに、庵巳氏の葛藤は及んでいたのでした。
その克服(したいという証明)の為に、カタン先生が提案したのが
『8弦ギターの説明をする(のがめんどくさい、というところまで含め)曲を作っちゃえばいいんじゃない?』
というもの。
まずは、そこを課題に庵巳氏の講座は始まりました。

5人め、
田村智博氏は、
吉良知彦さんとの共演ライヴをUstで観て、カタン先生を知ったとのこと。
ZABADAKの“アポロの月”をカヴァーしたい、というところからティーチングは始まりました。
ZABADAKの持つアトモスフィア、世界観を『まんま』ではなく踏襲したい
という目的があるとのこと。
それを“弾き語り”のスタイルに還元する為に必要なことを、実践的な部分からひとつひとつ
指し示してゆきます。
要は徹底的に耳コピをする、ということ。コードを追っても『っぽくならない』ので、
音圧や緩急、響き方のテクニック外の部分を、身体に沁みつける。

そして、彼にはもうひとつ提案がありまして、それはオリジナル曲について。
講座では『個人の性癖が重要なキイワードとなっており(後述します)、
それを表出させるために、
田村氏が“萌える”ヘッドフォン女子についての曲を作っては?というもの。
実際、カタン先生が質問し出すと、それまで平熱だった田村氏が、ちょっと前のめりになるのが解る。
「その気持ちをギターと同化させてみる」という方針に基づき、オリジナル曲の制作が決定。
田村氏に与えられた課題は
『愛(リスペクト)をかたちにする』の一点に絞られました。

そして6人め。
ワタナベ・T氏。
ワタナベ氏は、カタン先生の古くからのファンでもあるらしく、
よくライヴでお見かけしては、奏法や曲について熱く熱く、前のめりに語りかけているお姿を
拝見していました。
たぶん、この講座を最も熱烈に歓迎していたのは、彼ではないでしょうか。
講座の受講動機も『カタンさんの奏法を知りたい』とシンプルです。
そして女子プロレスにも同じくらい熱量を持っており、
オリジナルとして提出された曲が女子プロレス選手をイメージして造られたもの。
これだけ目的意識が明確だったら、後はそこに至るスキルを磨くだけ…

かと、思いきや。
ワタナベ氏には、最大の特徴があるのです。
それは、『シャツイン』
ズボンの中にシャツをしまう、という、きっちりスタイルです。
これが彼を決定づける…とか、失礼に思われるかもしれませんが、
そのファッションがワタナベ氏の礼節や情熱の配分、生活環境や姿勢までの
すべてのメタファー(隠喩)になっている、と言っても過言ではないのです。
それはかつて、あのヨロ昆撫にもステージ上から指摘された程、トレードマークとして
成立しているのです(彼が望んでいるかどうかは、知らんよ?)。
故に、カタン先生が提案したのは
『シャツインにまつわる曲を作ってみたら?』というもの。
ワタナベ氏持ち前の率直さで、すんなりとオリジナル課題曲が決定。


嗚呼。思い返すにアクの強い面々でした為に、つい長くなってしまいましたが。
今回に限らず、『講座』の重要なところは、
誰が講師を担うか、というところでございまして。
担任制で割り振られた相手に習うのではなく、自分の意志で
『このひとに教わりたい!』と思って、行くでしょ。

ということで、6名の受講生はみなさま
日比谷カタンに教わりたい』と集まったのだと思います。
聴講生的に、この講座がエンタテインメントとして観られたのは、
受講生のみなさまの力が、大いに関係あるのでは。


ではでは
次項は、カリキュラムについての話。
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