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■5月2日 『水谷紹with今堀恒雄』於下北沢440

  • 2011/05/05(木) 10:00:00

「違う世界にいっちゃうなー」
と、この日、頻りに(でもないか)言っていた水谷紹さんは、
5月3日に、50歳になられました。

その、前夜祭的ライヴ。
今堀恒雄さんを拝見するのは初めてだったけど、
どうやら、長いおつきあいのようです。


20年前、六本木にPit innがあった、ということもわたしは知らなかったし、
その頃のアルバムに参加してた、ということは、
高野寛、という存在をサポートする
水谷さんの姿を、意識せぬ間に見かけて、惹かれ始めていた頃のことでしょう。

なるほど今堀さんのギターは、
『シンガーソングライター・水谷紹』を
熟知していらっしゃる、と思いました。

地に足は縛られたままで、茫洋と
憧れも期待も抱きながら空を見上げるのに、
確かにそれは美しいのに、
「でも、」
と言わざるを得ない、
生活の違和感。

その違和感を無視できないから水谷さんは
ことばにするのだろうし、
あの涼しげな声と、柔らかいメロディで包み隠してしまう。
こわい、種を。
触れたひとが、滅多に直視せずに済むように。
でも、ときどきそれが剥き出しになることがあって。
そのとき、
初めて水谷さん、というひとと対峙する。

それをさせてくれるのが、
シンガー・ソングライターの『水谷紹』の魅力だと、
わたしは思っているのですけれど。

そして、
そんな水谷さんの歌に、
今堀さんはいろんなエフェクトをかけていく。
そのシューゲイザー風のドリーミィな音は、
水谷さんのいつまでも変わらない清涼な声を、更に引き立てる。
そこで
水谷さんは、『バリトンギター』の(たぶん)ファイヤーバードで、
ボトムをしっかり支え続ける。
足が、どこかへ跳んで行かないように。


セットリストは
20年前に出たアルバムからがメインだったので
知らない曲が多かったのですが、
彼の、“違和感”との静謐なる闘いは、
20年前からも、ずっと続いているのだな…と思ってしまいました。

「タイムリーだと思うんで」と披露された
“頭の中の海”という曲は、20年前の曲だそうです。
ここでは、恋と核爆発が交錯して、融合していた。
ほんとうに、いま、聴かせてくれてありがとう、と思う。

DVを歌った“彼が殴るの”の「わたし」は、
やっぱりいつ聴いてもばかだけど
(殴る彼が、いちばんばかなんだけど)、
今堀さんのアゲてくるギターで、ちょっとだけ、救いが見えた気がした。

逆に、水谷さんがギターを置いて歌い、今堀さんだけが奏でる
ジョン・レノンのカヴァー”LOVE”は、
その届かなさが醸す切なさが、より透っていた。


イヨイヨ五十路、という日の前日ライヴに、
ソロ・シンガーソングライターとしてのライヴを
今堀恒雄さんという方を招いて、行った、ということ。

水谷さんのキャリアのなかで、
これは、ひとつの意志表明だったんじゃないかな、という気がしています。
すごく、ぐらぐらとした足場で、
でもそこに土踏まずさえも忘れる程、ぴったり足をつけて立って。
ずっと、ここで歌っていく、ということの。

そうしてくれると、嬉しいな。
勿論、東京中低域の活動も、tricomiも、
いつかやるだろうか、のリンネルズも、楽しみだけど
また、こうしてソロの水谷さんの歌が聴きたい。
お誕生日、おめでとうございました。


ちなみに
ブログの為にアルバム情報の検索などしていたら
AZUMA HITOMI嬢の2009年のブログが出てきて、
水谷さんのライヴに行った話が書いてあり、
わたしはひとりで昂奮しております。




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