FC2ブログ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

次の街へ【4月30日・『そんぐふぁぼったぁ』篇】

  • 2011/05/01(日) 13:00:24

つづき。

で、こちら。

『市子とカタンのそんぐふぁぼったぁ』
於 西荻窪サンジャック

出演
青葉市子
日比谷カタン



イヴェントやブッキングで一緒に拝見することはあったし
昨年2月の『ひくつ系音楽会 Vol.2』では、
急遽出演できなくなったカタンさんの代打として、青葉嬢が出演した。
そんな風に、関わりはわりと深いふたりなのだけれど、
ふたりきり、というのは、そうか、初めてだったな…と、思い至ったのでした。

まずは、ふたりで“ウスロヴノスチの切符切り”から始まり、
合言葉は、相対性理論の“地獄先生”
昨年1月のワンマンでも青葉嬢、この曲ちらっとカヴァーしていたけど、
この日は関係性の妄想を深めさせる、
シチュエーション萌えがプラスされてしまう。

そんな意表を突くオープニングから、
カタンさんソロアクト→青葉嬢ソロアクト→
休憩挟んで
ふたりのコラボ→アンコール(YMOメドレー)
という流れ。

ふたりは、息がぴったりというか、
ズレの間が一緒、というか、
とにかく、空気を読むのがものすごく巧い。
MCやらチューニング、小休止の間のおしゃべりにおけるコント的空間。
それが、すごくサービス精神と密接に結びついているのは
ありあり、解るのだけれど、
それにしたって、巧みすぎるのです。

しかし、
何よりもその呼吸は、演奏に於いて発揮される。

ギター同士の絡み合いもさることながら、
青葉嬢の声は、
カタンさんの描くリアリスティックな物語を、鮮明な夢に変えてしまう。
それは、かつてタカダアキコさんが“逆抵牾参る”
斑猫を眼前に降臨させたのに近いのだけれども、
圧倒的に違うのは、
彼女が曲の隙間にそっと忍び込んで、
カタンさんが延々描き続けた少女像に“化けて”ゆく感じ。

ソロアクトのMCで、
「市子ちゃんは、わたしの曲に出てくる少女像に近い感じがしますね」という旨のことを
カタンさんはおっしゃっていたのだけれど、
第3部のコラボレーションにおける
“スキゾフレニイアパルトメント”
「精神科医の診察を心待ちにする少女」を、
青葉嬢は見事に演じていたと思うのです。
“終末のひととき”の『君』や“ビリヂアン・ゼラニウム”の『緑子ちゃん』を
やらせたら、
どんなことになっていたのやら
“終末”は青年の独白だから、歌うパートありませんけど…)。

コラボレーションでは、カヒミ・カリィの
“ハミングがきこえる”のカヴァーも披露されたのだけど、
青葉嬢のウィスパーは、トテモ聴き取りやすい…。

そして。

前にもこのブログで書いたんですが、
わたしは、ライヴに於いて
余韻に浸りたくなる、というか、打ちのめされる、というか、
とにかく、『凄いものを観た!』と思うと、
走って逃げ帰る習性がありました。

そのまま帰ることは無くなったけど、
誰とも話さず、ただ、走り出してその場から一旦、
逃げ去りたい衝動に駆られる。

最近はその衝動も、ご無沙汰だったのだけど、
この日のこのライヴは、
久々に、それが来ました。


第3部、ラスト。青葉嬢の曲“日時計”のコラボレーション。

元々、この曲が大好きだったのはある。
けれども、青葉嬢のギターを、カタンさんのギターが追いかける。
捕えられないように、だけれども、離れすぎて見失わせないように。
間奏のその駆け引きが、滅茶苦茶に血を滾らせる。
徐々に、熱くなる。

青葉市子のライヴも、
日比谷カタンのライヴも、何度も観てきた。
でも、
わたしは、まだ
あまりにもふたりのポテンシャルを、知らなさすぎた。

こんなに心臓を鷲掴みにされて、
呼吸も持っていかれて、体温も不随意に。
からだの自由を奪われる音楽なんて、
滅多に、触れたことがなかった。

徹底的に叩きのめされる、それは、
屈辱に近いのかもしれない。

でも、わたしには心地よかった。
凝り固まったものを、見えなくなっていた視界を、
すべて、まっさらに。

次に会うときは、もう一度、新たな衝撃を持って、
ふたりの音に触れられるんだろう、という、期待。

そんな快感を与えてくれたあの“日時計”に、
そしてそれを作り上げたふたりに、であえたことを
どうして、喜ばずにいられよう。

生楽器だけでYMOメドレーしちゃう!
しかも青葉嬢の「東風」のコーラスたまらん!というミラクルな
アンコールもあり、
ものすごい3時間弱が終了したのち、
やっぱりわたしは、西荻の住宅街を全力で走っていた。

気が済んでサンジャックに戻ると、
里芋のペースト(だったそうです)のうえに、海老が盛られた
鮮やかなハシゴ特典のおつまみが…!
(Twitterで、マスターよりリプライ頂いた情報によると、

正確には、サトイモを蒸して裏ごししたペーストを皿にしいて、
ハーフカットした海老と 皮をむいて素揚げしたナスを
海老の頭でとったダシで軽く煮込んで煮詰め
生クリームをほんの少し加えてソースにしました。



とゆう、ものすごく手の込んだ料理…!!

相変わらず「食べ終わるのがもったいない…」と思いながら
ワインと頂きました。

4月30日。
また、忘れられない日が、増えた。
関連記事
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

コメント投稿

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。