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■1月14日 堀内幹企画「キの音イキの根vol.1」於吉祥寺MANDALA-2

  • 2010/01/15(金) 02:00:00

出演

MINORITY ORCHESTRA
床絵美 guest:OKI
日比谷カタン
堀内幹



ヴィクトル・ハラのことを思い出していた。

チリの革命家。
シンガー・ソングライター。

35歳で処刑され、
『生まれ変わっても、二度とギターを弾けないように』
両手首を落とされた。

はっきし言ってこのイヴェントには何の関係もないひとです。
民族色の強い面子が揃ったとて
そうした血なまぐささや熱い政治的主張とは
特に縁はないであろうこの夜に
なぜ彼のことを思い出していたのか。

イヴェントが始まっても
すぐにはわからなかった。

トップの
MINORITY ORCHESTRAは
5人組の女子が
かわいらしくジプシーミュージック。
さらに加えて
60sな女の子が現れ、“アラビヤの唄”を
歌われたのにはびっくり。
だって
昭和2年のヒット曲ですよ!
それを、
平成も22年を迎えようというこの初春に…。
でもこうして聴いていると、いかに昔の歌謡曲が
ノンジャンルでボーダレスで滅茶苦茶だったか!


猫パンチのよな
くすぐったいジャブをうけて、床絵美さんのウポポ。
アイヌのうたは子守唄のようだ。
コトバの意味が、わたしから遠いせいかもしれないけれど
心地のよい声というのは何を語っても、アタマの中でさざなみをつくる。
だがしかし。
OKIさんのトンコリが加わると、にわかに叩き起こされる。
聴き慣れぬ、人間の音がする。
踊れ、或いは叫べ、カラダを使えと煽られるよに。


その煽りを受けてか
3番手、
カタンさんのギターはいつもと鳴りようが違っていた。
そろりそろりとアドリヴから始まったときは
解りやすくジプシージャズしていたのに、
そこからリバーヴがんがんの中で
四七抜きの、大和民謡ティークなフレーズが始まって
“桑名の殿様”。
その腕二本で海を越え、国を越え
留まるところを知らないままに、奇体な日本語を操り…。
このひとの音楽は、ほんとに何なんだろう、と今更にして思う。
しかし
この日のスリリングなギタリストぶりを目の当たりにしてしまうと
ああ、ギター弾いててくれてよかった
と安堵してしまう。

そのスタイルが
あらゆるサウンドの複合体、
全うされたジャンルがひとつもないのだとしても
結局のところ
そのペテンを愉しませてくれるのは
このひとしかいないのだ。

“桑名の殿様”(桑名のお座敷歌)~
奇形認メ申ス~
ウスロヴノスチの切符切り
(合言葉:incl.『必殺仕留人』オープニングナレーション~
“この木なんの木”コール&レスポンス…否、シンガロング?)
・17分くらいある曲をやりますよ、で
逆抵牾参る(ほぼフルVer.)
対話の可能性


※やっと直りましたセットリスト。

そして
そのペテンとは対照的なステージングの大トリ
堀内幹さん。
このひとのアクトがあってこそ、
ずっとちらついていたビクトル・ハラの姿と結びついた。
別に堀内さんはラテン系のシニョールではない
(どちらかというと、修行僧のよなストイックなルックスをされている)。
それに、
日本は独裁政権の圧政に苦しめられている国でもない。
仮想敵ですらもいないだろう。
ほんとならこの二人を結びつけるものなんて何もない。
けれど、
きっと覚悟が近いのだ。
独裁者でも否定しきれなかった
何かを突き動かすちから

その存在を証明するためには
両の手首を捧げることもやぶさかではない
というよな
覚悟が。

堀内さんはその覚悟でもって
わたしたちの輪郭を奪い
細胞をめくり
血の滾りを目の前に曝す。

ナニ人であるか
などという
狭いカテゴライズよりも前に
ヒト科のイキモノである
ところに
還される。

「ギターの陰には、真に革命的なものがあるべきです。
そうあってこそ、ギターは銃のように敵を撃つ闘いの楽器になりうるのですから…」
ヴィクトル・ハラ


堀内さんのギターのボディの裏には
穴が穿たれているという。
そして、カタンさんもそれをまねしたのだという。
異なりすぎるふたりであっても
しかし
革命への志は
その穴から覗けるのかも知れない。
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  • 2010/02/17(水) 18:30:59
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