FC2ブログ

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

街から街へ【4月30日・『音街ピクニック』篇】

  • 2011/05/01(日) 13:05:21

と、いうわけで。
素敵なライヴがかぶってるのに、身体がひとつしかない…という
人類史上の命題に対するひとつの答えとして
「はしごすればいいじゃない!」というのがあるわけですが、
それに対しても、今度は“時間”という大きな障壁が存在する、のです。

その障壁を、真っ向から打ち崩す、すばらしい連携プレイ。
さらに、コラボレーションまであった
ゴールデンウィークも始まったばかりの、土曜日。
4月30日。

もはや『アカメン』ではお馴染みの、クレーター主人
津田真氏のもうひとつの顔、杏堂申亜采配によるイヴェント
『音街ピクニック』と、
やっぱり『アカメン』というか、わたしにとって欠かすべからざるふたりのミュージシャン
青葉市子嬢と日比谷カタン氏のジョイントライヴ
『市子とカタンのそんぐふぁぼったぁ』。

このふたつは、お客さんの層も重なるので、
時間がかぶれば二つに裂かれる。
主催側でも『どっちも観てほしい(観たい)』という意図が
あったのでしょう。

『音街ピクニック』が、昼からの
実質“ピクニックタイムライヴ”になり、
『そんぐふぁぼったぁ』を開催。
さらに、はしごしたお客さんには
『そんぐふぁぼったぁ』会場のサンジャックから、
「ニクいおつまみ」のプレゼントつき!!

池ノ上と、西荻窪。
距離は少々あるものの、井の頭線を使えばそんなに遠いものではない。
この、ふたつのライヴハウスの絶妙なコンビネーション、
そして企画者の粋なはからいには、
思わず顔が綻んでしまったのです。


てなわけで。

『音街ピクニック』Vol.14
於 池ノ上ruina

出演
矢野あいみ
熊坂るつ子
平賀さち枝


今回の音街は、すごく『らしいな』という印象。
というのは、『クレーター通信』を読んでいれば
何度でも目に入ってくる名前の3人。
だから、『お馴染み』な感じは強いのだけど、
3人が一堂に会するのは、たぶん初めてだし、他に思いつくひとは
いないと思う。

たぶん、演者の“個”の強さに信頼を置いた、
シンプルだけど(で、あるがゆえに)、強気なセットだと思うのです。

まずは、矢野あいみ嬢から。
司会の杏堂申亜さんがステージに立って、演者を紹介する間、
記録用のカメラを持って撮影協力、という大任を任されておりました
わたくしでしたが、
申亜さんのスリリングな間に、うっかり笑ってしまい
たぶん映像がブレア・ウィッチ・プロジェクトの如く揺れましたことを
この場を借りてお詫び申し上げます…。


あいみさんは、去年、このruina
「なんか会」というレギュラーイヴェントを開催していて、
わたしも、二度ほど拝見したことがありました。
ゲストを呼んだり、Ustもしたり、内容もチャレンジングだったけど
それを、月3回、7か月にわたって続けていたというバイタリティ。

一見、ぽわん、ふわんとした可愛らしい方の内側には、
そんな底力が秘められているのです。
それは、演奏にも如実に表れる。

うたう声の力強さと、隠さない情熱。
激しいタッチのピアノ。
ステージの上と下で、ギャップを感じるようにも思えるけれども、
横顔の真っ直ぐさには、彼女の一貫した強さがはっきり、見てとれる。
最後の名曲“ブルーバード”は、その頑なな
存在感のなかの柔らかさに触れることが出来て、
誤解を恐れずに言えば、
矢野あいみ』という存在の、女性性の深さと安堵を感じるのです。

続いては、熊坂るつ子嬢。
杏堂申亜さんによる彼女のプロフィール紹介が
またカナリ、スリル溢れるものだったのだけれども、
負けじと彼女の演奏も、エキサイティングなのです。

ミュゼットに始まり、マジックフィンガーと、アコーディオンの
スタンダード的なナンバーを披露して、オリジナルへと。
そのどれもが、我知らずときめかされてしまう。
るっちゃんのアコーディオンは、聴いていると
かつて覚えた喜怒哀楽が、その時々によって鮮やかに蘇る。
特に“哀”の表現の豊饒さ。
“君がいない”という唯一のヴォーカル曲は、
彼女と演奏することが多い早川義夫さんが歌っているのを、何度か聴いた。
猫がいなくなってしまった哀しみの歌なのだけれど、
早川さんが歌うと奇妙にエロティークなこの歌が、
彼女の声で聴くと、清冽に塗り直されるのです。
最後は、豆アコーディオンを持ちだして
“ピクニック”をコール&レスポンス…のはずが、
あまりコールしてない。笑
なのにしっかりレスポンスは返ってくるのが
『音街ピクニック』というイヴェントの、
参加者たるもの、を表しているよな、気がしました。


そして最後は、
平賀さち枝嬢。先日アルバム『さっちゃん』が発売されたばかりながら
(僭越ながら、『indies issue』にてレビューを書かせていただきました)
既に新曲も披露。
彼女の存在は、わたしにとって『謎』そのものなのです。
歌っている声は、あどけない少女のそれ。
描いているのは、日常のささやかなひとコマ。
と、そこに付随する、想い。
すごくシンプルで、普遍的であるのに、
「その組み合わせ方は、なに!?どこから!?」と思うような
はっとすることばを、音を、紡ぎ出すことがある。
“アカシアの雨が止むとき”のカヴァーも、そう。
あの稚い声で、蓮っ葉の哀しみを歌われることが、意外で、
けれど、おそろしいほどに、しっくりとはまる。
その意表の突き方が、楽しみで堪らないのです。

そしてラスト。アンコールとして再びるっちゃん登場。
通常のアコーディオンを抱えて、奏ではじめたのは
“ハッピーバースデイ”!
そう。4月24日は、矢野あいみ嬢のお誕生日だったのでした。
ruinaマスター、PAJANさんが威勢よくシャンパンを空け、
祝祭ムードのなか、
わたしは少し早目に、西荻窪へ向かったのでした。

つづく。

関連記事
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

コメント投稿

管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。