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雛祭りの乙女地獄・二本立て。【後篇】

  • 2011/03/04(金) 21:00:00

第二部
『乙女の花園~雛地獄~』
於 下北沢440
出演
うつみようこ
柴草玲
夕凪(大阪)


で、名残惜しい気持ちを抑えつつ
(どうして身体はひとつしかないんだろう。
或いは、一年って365日もあるくせに、何でライヴはかぶるんだろう)
神泉から井の頭線各停で、下北沢へ。
南口商店街を、走る走る走る。

440に辿り着いたらちょうど、
柴草玲さんのステージが佳境を迎えたところでした。


なにやら
エコポイントと男にまつわるうたを歌っていたなあ…と思 いつつ
ステージを眺めると、
柴草さん、おかっぱのいつものヅラに、
髪飾りが付いている。
しかも、そこからは
ビニルに入った、ひし餅がぶらさがっている…!!

嗚呼、雛地獄。


続いては女性なれば一度は感じたことがあるのではないか、
という血の繋がりの閉塞感と、必然をせつなくうたった“遺伝子”。
後半の盛り上がりは、いつもの柴草さんのエモーショナルさとは
またすこし違った、感情のぶれがアタックの強さから見てとれた。

そして、アコーディオンを抱えたので
「あ、もう…」と思ったら。

やにわに
「マッチ、買ってくれませんか?」
と首をかしげる柴草さん。
なんとマッチは、五千円。

何人かに無視された後、ようやくマッチを買ってくれる紳士(だと思う)出現!
その紳士を、なんと
花園神社の奥の方に誘い込む、柴草さん。

境内の奥の奥で、マッチをする男とそれを眺める女…。
マッチはなかなか点火しないらしく、
「マッチ擦るの、へたっぴですね!」と
またも小首を傾げる柴草さん。
しかしその萌えモードは、どうやら演技で、
二本めのマッチ購入をしぶる男に、本性を見せる…!!

そしてここで、
“さげまんのタンゴ”(若干Short Ver.)。
ショートヴァージョンだけに、疾走感と焦燥感はいや増す装いで。
しかし、記録とってなかったのでうろ覚えだけど、曲前のマッチ売りの寸劇は
「やっぱり柴草さん、女優だわ…!」
と、再確認せざるを得ない完成度。
彼女が主演した映画
『不惑のアダージョ』も、公開が待ち遠しい限りなのです。


そして続くは『夕凪』。
大阪遠征の度に主にお世話になってるライヴハウス、
『ムジカジャポニカ』で、ほんと言いつくせぬほどお世話になってる
伊藤せい子さんをはじめとする、クインテット。

始まった瞬間に、ざわざわっと、空気が変わった。
奏でられる音すべてが、ソウルフル。
せい子さんのハスキーな声が、それを更に高まらせる。
身体の芯が熱くなる音と声。
ただただ、その熱と波のうねりと、それに運ばれて行ってしまう気持ちよさ。
この日、一番手であったらしいうつみようこさんを観られなかったことは
口惜しかったけれども、
わたしはこのタイミングで夕凪を観られたことが、
幸運だった、と思えた。

けれどそれはやがて『どうしてもっとはやく夕凪を知らなかったんだろう…』という
口惜しさにも繋がって、もやもやと心の中で絡み合う。
でも、目の前の夕凪は、その煩悩をどこかに押しやって、
ぎゅっと包み込んでくれる。
ひとりで外に出て、新しい世界に立つときの
軽やかさと清々しさが、凝縮されているような音。

その問答無用の力強さは、うつみようこさんのヴォーカリゼイションのそれと
よく似ているし、
柴草玲さんの醸し出すメロディの切なさ、寄る辺なさとも、
すごく近しいところにある。

夕凪は、その寄る辺なさが、すごく前のめりなのだけど。

すごい絶妙なブッキングの日だったんだなあ、今日…と
感慨に浸…る間もなく!
アンコールの止まぬ拍手に応えて、夕凪メンバー+うつみさんと柴草さん、
ステージに登場!
雛祭りだし、三人熟乙女が揃ったし、せっかくなので。
ということで、セッションを。
何と曲目は

“黒の舟唄”…!

もう、熟乙女の情念、止め難い。笑

しかし、ソロパートと歌詞がばっちり噛み合って(特に、柴草さん)
人生の重みと、愛情の深さを疑似体験して、
そのグルーヴはまるで、灼熱地獄に堕ちるかのようでした。


そんなわけで“乙女地獄”を堪能した雛祭りの
夜は更けていったのです。
桃の節句、とかぴんとこなかったけど、
こんなに濃ゆいお祭りならば、
是非毎年、催されたい。

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