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1月29日『夜艶階段』 於京都・木屋町アバンギルド

  • 2011/01/29(土) 23:00:00

出演

南謙一
環(taiqui+出雲麻紀子
日比谷カタン
JOJO広重

と、いうわけで
2011年初遠征は、 
昨年中は、たいへんお世話になりましたの、アバンギルド。

『夜艶階段』(前は『会談』だったかな)は、
南さん・出雲さん・カタンさんでシリーズ化しているイヴェントで、
前回、三軒茶屋グレープフルーツムーンで行われたときにも
伺ったのですが
諸々の環境的要因やらが重なって、
トークを観ていないのです…。
わたしの人生に、唯一後悔があるとしたら、
そのことだな…。

というわけで、
今回は非常に愉しみにしていたのです。
なんてったって京都だしね!
何にも邪魔されないんだから!!


さておき。

ライヴはまず、NY帰りの南謙一さんから。
もう訳の解らないまでの熱さ、熱量でライヴを進めてゆきます。
そのステージングは竹を割ったようにばっさりと、直線で、思わず笑いを誘うほど。
ギターのチューニングの度に、人差し指を立てて、右腕を高く挙げる姿の、
問答無用のかっこよさ。
そして
そのなかに時々、いかんともし難い憂いみたいなのが混じるときがあって、
それが表情や、声に隠し難く現れることがある。
“月のまるい夜”という曲(これが、テーマ“終末”のきっかけの一、の曲だったろうか…?)

2曲目で、NYで知り合ったナイスなミュージシャン、アダムが
たいそう気に入ったというカヴァーを披露。

「探しものは何ですか/見つけにくいものですか」…
どこかで聞いたことのあることば。しかし、メロディが違いすぎるために、
それが何かは思い出せない…

“夢の中へ”(井上陽水)だ!

と気付くのに、サビまでかかりました。
エイフェックス・ツインのリミックス並みに判りづらいよ…!!

でも、それくらい演じ手の独自性が活かされてこそのものが
『カヴァー』の真骨頂だと思う。
原曲が解った瞬間に、やっぱり笑ってしまったのだけど、
生き様=ステージ=エンタテインメントと、強引に一直線に運ばれてゆくような感触は、
南さんのライヴでしか、味わったことがない。


続いては、taiquiさん(Dr.)と、出雲麻紀子さん(Vo./Pf)のデュオ
『環(たまき)』。
taiquiさんは、『内角の波』のゲストで、
出雲さんは前回の『夜艶会談』で、とそれぞれステージを拝見したことはあったけど、
『環』として観るのは初めて。
taiquiさんのDr.と出雲さんのピアノの相性は抜群で、
面白く感じたのは、
ドラムスに柔らかさを、ピアノに硬さと強さを見たこと。
通常のイメージとは真逆の印象で以て、
ときに諌め合ったり、駆け抜けあったりして、
“2人でしか辿り着けない場所”を、見せてくれた気がした。

それが顕著だったのは、出雲さんの“自虐シンドローム”環Ver.。
この曲を、出雲さんのソロで、三軒茶屋で初めて聴いたとき、
あまりの赤裸々さと情念の深さに、がくん、と押されるような衝撃があった
のだけど、
環の演奏するこの曲は、両刃の剣になりかねない
その強さが、程よく中和されていて、
入り込むことを赦されたよな気が、したのです。

(南さんにもカタンさんにも“終末のとき、自分と女の子だけが生き残っている”という
楽曲がある、というところから)
今回のテーマは“終末”ということで、環からも“流転”という、
終末を題に採った新曲を披露。
前述の二人とはまったく違うアプローチで、
是非、歌詞をじっくり読みながら聴いてみたい、と思う曲でした。


そして三番手、日比谷カタンさん。
アルペジオからバラードの様相で始まったのは
“Fake Fur Baught By SummerSale Bot”!!
なんか、舌巻いたような低音で、ねっとりした歌い方してる…と
ぽかーん、と聴いてたら、
出雲さんのために「福山雅治を意識していた」歌い方だった、と…。
あーっ、言われてみれば!!
このVer.のFFBBSSBは、ナカナカ渋みがあって味わい深かったので
またどっかで拝聴したいのです。
そして、リフレインする
「本当に?本当さ」という問答を受けて、
スローヴォイスで「ほんとうに、ほんとうなんですか?」というホラーな導入の
“ウスロヴノスチの切符切り”
今回の合言葉は、“タイガーマスク”と交互に来ています
“あしたのジョー”オープニングテーマ…!
似ている、訳ではないのですが、かすれた艶や張り上げる瞬間に
尾藤イサオの影を、幽かに見る…。
そして、京都での経験(つうか、伝聞、つうか会話)が元になっている、
ということで、里帰り、つうか凱旋ですね。の
“椛狩~赤の運命~”
そして、この日のテーマを生みだしたきっかけの一、
“終末のひととき”から続いて”対話の可能性”へ。

カタンさんは、
対バンによってセットは変えてきても、
ライヴスタイルにはあからさまな変化を見せることは、そんなに多くないと思う。
けど、この日は南さんの影響は顕著だった。
いつもの『逆説的なサーヴィス精神』よりは、もっと率直な
エンタテインメント性を滲ませていたよに、感じるのです。
関西でのライヴは、わりとそうなることが多いけど、
今回はやはり、南さんの熱波の煽りを受けて、だろう。
と勝手に結論付けている。


そして大トリ。
JOJO広重さん。
昨年は、非常階段の伝説を二度ほど目の当たりにすることができたけど、
ソロの御大は、やはりココが初めて。

いきなり始まったのは“今日の日はさようなら”
「twitterでヱヴァの曲をやる、と告知していた」らしく…。
な、なるほど…!!
この発送の転回は、ナカナカ思いつくところではない。
まあ、OPやEDをやらないだろう、と予測できたとしても、
インパクト的に“翼をください”の方にアンテナが向かうのではないだろうか。
「『破』とかいうの観たけど、面白くなかった」的なこともおっしゃってて、
その表情があまりににこやかで、穏やかで、
「さ、左様でございましたか…」と、ひれ伏すしかない感じ。

その後“スキヤキ・ソング(上を向いて歩こう)”など、
ノイズの中で耳慣れたメロディが遠く聞こえる、と、
ぽやん…と聴き入っていた。
かと思えば、にわか
「俺の存在を 頭から打ち消してくれ」と
INUの“メシ喰うな”が始まったり…!!

わたしは、ノイズ(と呼ばれるものの集合体の、音楽)を聴いていると
α波とゆうか、眠りの中枢、とゆうか
とにかく、その辺りをものすごく刺戟されるのです。
だから、ものすごく深い入眠状態、とゆうのか。
立ったり、座ったまんまで、気絶したような状態になる
(或いは、ダイレクトに胃とか内臓にキてしまって、
縮こまって観ているしかなくなる)こともある。
つまり、じぶんの身体のなかに何かが起きて、
それと対峙することに、いっぱいいっぱいになってしまう。
そうなってしまうことに対して、ものすごい恐怖もあって
「イコール ノイズこわい」みたいに思ってしまう部分も、あった。
でも同時に、その乱脈に身を任せるのが心地よくもある、と思えたのが
この日の広重さんのライヴだった。

圧倒されながらも、畏怖しながらも、
意識の遠くの方で求め続けていた。
ありていに言うと、

懐かしい感じがし続けていた。

付記:わたしが、ノイズミュージックを聴いていて身体に受ける
衝撃(と、言うのかな…)は、大きいしカナリ不随意なものだけれども、
「不快」や「嫌悪」ではない、ということは
述べておきますね。
その、半ば強制的な身体の作用に反して、
“血が騒ぐ”感じも同時に受ける。
だから、非常階段のライヴに於ける狂騒状態に飛び込んでゆきたくもなるし
(でも上みたいな状態でやったらほんとに失神するだろうけど)
あれを『奇跡』と呼びたいのは、その矛盾がわたしの心身に
起こるから、ということです。



だからなのか、30分ほどのステージが、あっという間に感じられた。
ノイズ的なものを聴いていて、それは初めてのことだった。


そして、その余韻も冷めやらぬままに、
出演者全員が登壇して
『終末』をテーマにしたトークショウを展開。

これがまた深い話に発展したのです。
途中、ハプニングもあったけれど
(突如話を割って質問してきたお客さんを、広重さんが一喝)
人間の持ちうるエネルギーの質と量の変化、
個人の意志の力と集団の強さ、
人が生きるべき道、を通した
“パンク”と呼ばれるものの現在形の在り方…。
45分のトークの中に、すごく多くのことが含まれていた。
わたしの溜飲は地の底まで下がりました。
たぶんマグマと一緒にぐらぐら煮えている。いま。


そして、そのトークでも出てきた
「そのひとの生き様」ということばを、身に沁みて感じさせた
アジア杯決勝戦!
この大一番を、終演後のアバンギルド、ステージ背面いっぱいに映した
大スクリーンで堪能したのでした。


恒例カタンさんセットリストは、こちらに。

Fake Fur Baught By SummerSale Bot
ウスロヴノスチの切符切り
(合言葉~“あしたのジョー”OP)
椛狩~赤の運命~
終末のひととき~対話の可能性

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